アルファベット順

秋(あき)

30/09/2017 19:12

→「あき(秋)

用例

日のにほひいただく寒さかな
広瀬惟然(?‐1711))
よる波を見つめるかな
高桑闌更(1726-1798))
[発表年順]
「秋(あき)」用例(1900年代)
 この出来事あった九月岡田郷里から帰って間もなく夕食例の散歩出て加州御殿古い建物仮に解剖室置いてあるあたり過ぎてぶらぶら無縁坂降り掛かると、偶然一人湯帰りかの為立物師寂しい這入る見たもう時候だいぶらしくなって涼みにも出ぬなので一時人通り絶えた坂道岡田通り掛かる丁度例の寂しい格子戸まで帰って明けようしていた岡田下駄聞いてふいと格子掛けた停めて振り返って岡田見合せたのである
森鷗外」1913)
[発表年未詳・筆者生年順]
 昨日所謂彼岸中日でした吾々やうに田舎住むもの生活これから始まるといふです東京市中離れた此の武蔵野最中住んで居るから今日片寄せてある取り出してこの楽しむ為に根分しようとして居るところです実は久しいこと作つて居るのであるが二三年間思ふあつてわざと手入れしないで投げやりに作つて見た一体と云ふもの栽培法調べて見る或は菊作り秘伝書とか植木屋口伝とかいふものいろ/\とあつてなか/\面倒なものですこれほど面倒なものとすれば到底素人には作れないと思ふほどやかましいものですそして色々な秘訣守らなければ存分に立派な作られないといふことなつて居るところが昨年一昨年あらゆる菊作り法則無視して作つて見たたとへば早く根分けすること植ゑるには濃厚な肥料包含せしめなければならぬことなるべく大きなもの用ゐること五月七月九月摘まなければならぬこと日当りよくすること毎日一回乃至数回与へなければならぬことなつて肥料追加雑草除くことなどまだ/\いろ/\心得あるにも拘らず二三まるでやらなかつた根分やらず小さい植ゑた儘で取り替へせず摘まず勿論途絶え勝であつた云はゞあらゆる虐待薄遇とを与へたのだそれでもなるらしくそれ/″\出て綺麗な相当に優しい見せてくれたそれで考へて見れば栽培といつても絶対的に必須なものでもないらしい手入れすれば勿論よろしいしかし手入れ無くとも咲く植木屋などよく文人作りなどつけて売つて居るのはなどから見ればいつも少し出来過ぎて居てかへつて面白くない咲いた天然美しさより多く惹かれぬでもない
会津八一/會津八一(1881-1956)「根分しながら冒頭
くろがねの風鈴鳴りにけり
飯田蛇笏(1885-1962))