しんち(新知)
18/10/2011 07:27
1.
新しい知り合い。新しい知人。ново запознанство; нов познат
2.
「しんち(新地)」3.に同じ。(идентично по значение с "新地") новопридобита земя/ парцел
用例
2.
忠利の許しを得て殉死した十八人のほかに、阿部弥一右衛門通信《みちのぶ》というものがあった。初めは明石氏《あかしうじ》で、幼名を猪之助《いのすけ》といった。はやくから忠利の側近く仕えて、千百石余の身分になっている。島原征伐のとき、子供五人のうち三人まで軍功によって新知二百石ずつをもらった。この弥一右衛門は家中でも殉死するはずのように思い、当人もまた忠利の夜伽に出る順番が来るたびに、殉死したいと言って願った。しかしどうしても忠利は許さない。「そちが志は満足に思うが、それよりは生きていて光尚《みつひさ》に奉公してくれい」と、何度願っても、同じことを繰り返して言うのである。
(森鷗外「阿部一族」1913)弥一右衛門はその日詰所を引くと、急使をもって別家している弟二人を山崎の邸に呼び寄せた。居間と客間との間の建具をはずさせ、嫡子権兵衛《ごんべえ》、二男弥五兵衛《やごべえ》、つぎにまだ前髪のある五男七之丞《しちのじょう》の三人をそばにおらせて、主人は威儀を正して待ち受けている。権兵衛は幼名権十郎といって、島原征伐に立派な働きをして、新知二百石をもらっている。父に劣らぬ若者である。このたびのことについては、ただ一度父に「お許しは出ませなんだか」と問うた。父は「うん、出んぞ」と言った。そのほか二人の間にはなんの詞も交わされなかった。親子は心の底まで知り抜いているので、何も言うにはおよばぬのであった。
(森鷗外「阿部一族」1913)
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