しゅくん(主君)

26/08/2012 14:32

アクセントしゅくん・しゅん]
自分の仕えている君。君主主人など。господарят, при когото служа

用例

五助は二人扶持切米取りで、忠利の牽きである。いつも鷹狩して野方《のかた》で忠利の気に入っていた主君ねだるようにして殉死許し受けた家老たち言った。「ほか方々高禄賜わって栄耀《えよう》したのにそち殿様牽きではないかそち殊勝で、殿様許し出たのは、この上もない誉れじゃもうそれよいどうぞ死ぬることだけ思い止まって当主奉公してくれい」と言った
森鷗外阿部一族」1913)
討手として阿部屋敷表門向うことになった竹内数馬武道誉れある生まれたものである先祖細川高国属して強弓得た島村弾正貴則である享禄四年高国摂津国尼崎敗れたとき、弾正二人両腋挟んで飛び込んで死んだ。弾正市兵衛河内八隅家仕えて一時八隅称した、竹内越領することになって竹内改めた竹内市兵衛吉兵衛小西行長仕えて紀伊国太田水攻めしたとき豊臣太閤白練日の丸陣羽織もらった朝鮮征伐ときには小西家人質として王宮三年押し籠められていた小西家滅びてから加藤清正召し出されていた主君物争いして白昼熊本城下立ち退いた加藤家討手備えるために鉄砲こめ火縄つけて持たせて退いたそれ三斎豊前召し抱えたこの吉兵衛五人男子あった長男やはり吉兵衛名のったのち剃髪して八隅見山といった二男七郎右衛門、三男次郎太夫、四男八兵衛、五男すなわち数馬である
森鷗外阿部一族」1913)